【UC Report:009】年金に関する検索行動の調査
「年金」に関する当社独自の調査レポート「UC Report」を更新しました。
「(公的)年金って本当にもらえるの?」
この言葉を一度は目にした、或いは、考えたことがある人も多いのではないでしょうか。
数年前の国政選挙では、マニフェストとして年金政策を掲げる政党も多く、国会論戦では与野党が、喧々諤々の議論を交わしている姿も頻繁に報じられていました。
一方、身の回りでは「老後資金は〇〇〇万円必要!退職金と年金だけで足りますか?」と投げかけ、「だからこそ、今から備えを」という金融・投資商品の紹介広告も目にします。
目まぐるしく変わる景気動向と労働環境の中で、日本を代表する大手企業も経営危機に瀕する昨今。厚生労働省は「将来にわたって持続可能で国民が安心できる制度の確立に取り組んでいます。」(厚生労働省ウェブサイトより引用)と掲げていますが、何が起きてもおかしくないからこそ、 「自分の身(将来)は自分で守る(創る)」というマインドと行動が求められていると考えられます。
今回は、2016年1月~2017年2月において、どれくらいの人が、或いはどのような属性の人が、年金に関するどのようなキーワードを検索して、どのようなサイトに流入したのかについての調査を行いましたので、ご紹介させて頂きます。
【レポートはこちら】
UC_Report_009_年金
【調査概要】
- 対象期間:2016年1月~2017年2月
- 対象語句:「年金」を含んだ語句の検索行動人数、属性、語句など
- 調査方法:PCユーザーパネル20万人の行動ログ分析
- 調査数値:パネル調査を基にインターネット人口に拡大推計
【調査結果基本データ】
- 検索ユーザー数 : 13,400,000ユーザー
- 検索セッション数: 78,500,000セッション
- 検索単語数 : 1,000語
【短評】
- 一番多くのユーザーが検索した語句は「年金ネット」で、全体の5.1%を占めていました。尚、直帰率は17.4%でした。
- 一番多くのユーザーが流入したサイトは「日本年金機構」で、全体の50.2%を占めていました。尚、直帰率は32.7%でした。
- 今までの全9回の調査の中で最も多い検索ユーザー数及び検索セッション数となり、改めて、「年金」に対する関心の高さをうかがい知ることができました。
数年後に受給世代となる人、現役世代として働きながら将来の年金受給に不安を持つ人など様々な人が関心を持っていると言えますが、今後、公的年金だけに不安を持つ人は、他の手段で老後資金を作ろうというニーズが大きくなっていくものと考えられます。